2014年3月13日 |
降り棟(化粧棟) |
今日は、降り棟(化粧棟)を覚えたので、皆様にもご報告です。
降り棟は、 この部分です。化粧棟とも呼ばれているそうです。 皆様も震災の時、落ちてしまっているお宅を沢山ご覧になられたと思います。 (瓦が落ちたところに人がいたらと思うとぞっとしますよね(゚Д゚;)) 大きな地震で瓦が落ちるのは仕方ないと思われる方、瓦屋根は地震に弱いから金属屋根にしようと思われる方、 いらっしゃるのではないでしょうか。 しかし、弊社社長の川上に聞きましたところ、それは耐震施工をしていないからだよとのこと。 次の写真は20年程前に弊社で施工させて頂いたお客様宅の震災後の写真です。こちらは、今の施工法とは異なりますが(今は更に地震や風に強い施工になっています)、粘土ではなくより接着性の強い南蛮漆喰を使っているので、一枚の瓦も落ちることなく済みました。 こちらのお客様のお話しでは、仕事場から帰宅する途中多くの家で瓦が落ちているのを見て、自宅の瓦も落ちているだろうと覚悟されたそうです。 震災の混乱のなかお客様よりそのお電話を頂き、弊社従業員一同は嬉しい気持ちでいっぱいになり、また、地震に弱いと言われ倦厭された瓦も、きちんと施工すれば耐震面で他の屋根材に引けをとることはないと確信を得た瞬間でもあったそうです。 現在弊社では、更に耐震施工に力を入れ耐震金具を作製し施工しております。 話は逸れてしまいましたが、震災で降り棟に限らず棟が落ちてしまった理由の多くは「固定していないから」だそうです。 以前は下の瓦に粘土のみで固定という施工法が一般的だったそうです。 現在弊社の降り棟の施工は、 この厚さ3㎜のオリジナル降り棟用耐震金具を使います。(屋根の副資材を取り扱っておられる企業にご協力いただき、全日本瓦瓦工事業連盟のガイドラインを基に独自の棟金具が完成しました。) この金具を下の図のように瓦桟の間の木材に打ち付けます。その木材は野地板下の垂木に打ち付けて固定します。 次に耐震金具に厚さ10㎜の全ネジボルトを入れ、異形鉄筋を繋ぎます。そして、上に積んでいくのし瓦を異形鉄筋に繋ぐことで瓦が落ちないようにします。(過去の施工実績をご覧ください) こちらが完成写真です。 瓦屋根は、日本の気候風土に最も適している屋根材です。 |
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